【書籍】百花 川村 元気著
この年の瀬になって本の紹介です。
忙しいのに本なんて読めるか。と言われてもごもっともですと頷くしかないのですが、しばしお付き合いください。
「百花」
映画にもなったらしいですが、残念ながら観ていませんで、小説の感想を少し。
認知症は家族の問題を表面化させる。と書いてある本がありましたが、この小説はまさにそういう本でした。
導入部の百合子に認知症の症状が出てきたあたりの描写。
これ、自分と親と重ね合わせて結構きつかったですが、ここである程度感情移入できるので、ラストが心にしみます。
切なくてきれいな物語に仕上てくれていると感じます。
半分だけの花火。
これ、徘徊タクシーが連れて行ってくれれば良かったのにね。
そんな事を考えた本でした。
寄り添うって難しいですが、寄り添おうとする気持ちは大切だと思っています。
果て、さて、私は親に寄り添えているのか?
または私の家族は私に寄り添ってくれるのか?
正解のない認知症介護。
介護する人もされる人も幸せになりたいですね。
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