「新しい形で、できることを」
今日のスマスマ認知症カフェで、スタッフのFさんから
「これ、岩井さんに読んで欲しくて」
と、新聞のコラム欄の切り取った物を貰いました。
それは「母を施設に預けたものの、後ろめたさや申し訳なさがふっきれない」
と言う相談に、詩人の伊藤比呂美さんが答えたものでした。
「あなたはこれまで、自分にできることを精いっぱいやってきた。今それでは
やり切れなくなっちゃったので、別の形のできることに移行した。
これからお母さんとの関わり方も変化していくんですけど、新しい形になって
できることはまだまだあります。」
かなり端折りましたが、私は最後のこの部分で号泣しました。
私も数年前から、認知症の母が施設にお世話になっています。
決断したのも私です。それで良かったと思いながらも、何か身体からにじみ出る
モヤモヤとした雲を、Fさんは感じ取っていたのだと思います。
ありがたかったです。
そして、認知症カフェを続けていて心から良かったと思いました。
ひとりで悩むのは苦しいです。
でも、同じ思いをしている仲間の話を聞くことで、勇気もでるし
話を聞いて貰えば、わかってももらえます。
100人いれば、100通りの介護があるし、年月を重ねれば、その内容も変化していく。
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